STREAMの有効的な使い方② ~適時開示の活用方法~

こんにちは、森永です。前回はTwitterを活用した投資方法とその注意点について書くと同時に、STREAMの使いやすさについても触れました。

今回はTwitterと同じくアプリのタブ上にある「適時開示」について書いてみます。

投資家が参考にすべき情報は?

いまSTREAMを使っている個人投資家のみなさんは、有価証券報告書という言葉は聞いたことがあるでしょう。
知らない人のために、ザックリと説明すると、上場企業は金融商品取引法によって、各事業年度終了後、3カ月以内に財務(支)局長および上場証券取引所に有価証券報告書の提出を義務付けられています。
一定の条件を満たせば、提出義務は免除されますが、基本的には提出しなければいけません。

その書類の中には会社の概況から事業内容、営業状況、財務諸表など非常に多くの情報が記載されています。
なかなかボリュームの多い書類ですが、見方を覚えてしまえば全てのページは読まず、必要最低限の時間で内容を理解することが出来ます。この見方はまた別の機会にしましょう。

当然のことながら、有価証券報告書は投資家にとって非常に重要な情報が記載されていますが、実はそこまで株価には大きな影響を与えません。
なぜなら、投資家は有価証券報告書が公表される前に、決算短信で業績の概要を理解するからです。

一般的に有価証券報告書の公表は決算期末の3カ月後頃ですが、決算短信は決算期末の30日から45日後頃に公表されます。要するに、この2種類の情報には公表時期に時差があるのです。

決算短信には来期の業績予想が記載されており、これにより投資家はある程度の業績予想が可能になり、その後、有価証券報告書を見るため、大きなサプライズは起こらないのです。

「適時開示」とは?

決算短信で公開した業績予想と、実際の業績に大きな差が生じそうな場合、企業は業績予想の修正をします。売上の予想が10%以上、利益の予想が30%以上乖離する場合は必要になります。

このような臨時の情報を「適時開示」として公表します。業績予想の修正以外にも、資本金の減少、ストックオプションの付与、合併等の組織再編行為など、非常に多くの項目に該当する場合、上場企業は適時開示として公表します。

適時開⽰は、インターネット上で誰でも無料で⾒ることができます。適時開⽰は、TDnetというサイト上に掲載されることになっていますので、知らない方は見てみてください。余談ですが、TDnetと似た⾔葉としてEDINETというサイトもありますが、こちらは有価証券報告書など⾦融商品取引法に基づく情報が掲載されるサイトです。

ただし、前回のTwitterと同様、取引ツールとTDnetのページを前後するのは面倒ですが、STREAMであれば適時開示もアプリ内で確認しながら取引が可能になります。

適時開示の活用方法

適時開示は基本的に平日に公表されるものの、その時間帯は企業によってバラバラです。
一般的には会社の勤務時間に似ていて、9時から19時の間に公表されることが多いです。

しかし、圧倒的に多いと思うのは15時です。これは、日本の株式市場が15時に取引が終わるからです。
適時開示の内容をジックリと読んで理解して、その上で翌日から投資してくださいという企業側の意図が読み取れます。

適時開示を追っていると、時折、とんでもない時間に適時開示が公表されることがあります。
内容にもよりますが、経験則ではやはりこういう企業はあまり芳しくない事態が起きがち、またはこれから起こると思っておいてもよいかもしれません。

最後に、適時開示を更に先行して情報を得る方法も書いておきましょう。
数ある適時開示の種類の中でも、株価に大きな影響を与えるものの1つとして増資が挙げられます。
企業が増資を行う場合、適時開示と併せて有価証券届出書の開示も求められているのですが、こちらはEDINETで確認できます。

慣例として、届出書の方を優先して提出するよう言われているため、EDINETをジーっと見ていると、適時開示より早く増資の情報をゲットできます。